秋冬の植栽は可能?クラピアの休眠から翌春に向けての お世話ポイントをご紹介!
1.クラピアの休眠時期とは?
クラピアは多年草植物ですが常緑ではありませんので、平均気温が10℃ 以下になると生長が止まり、徐々に紅葉して休眠に向かいます。
当社栃木県小山市ですと、12 月~ 1 月にかけて徐々に休眠に入り、 2 月~4月前半は休眠期となります。
2月の様子(滋賀県彦根市)
休眠中のクラピア。
地表の葉茎は褐色して冬枯れの状態になりますが、地面近くの茎や根は生きています。
暖かくなるのをじっと待って、翌春再び萌芽して徐々にグリーンが広がります。
冬でも暖かい地域や、南側法面で日照のよい所などは、完全に休眠せずに春を迎えることもあります。
野芝と比べると休眠する時期が遅く、緑の期間が長く楽しめます。
写真の奥の緑がクラピア、手前の枯れているのが野芝で、3 月の様子です。
クラピアは南法面で条件が良いですが、野芝とこれだけの耐寒性の差があります。
2.休眠前のお世話で翌年も美しいグリーンカーペットに
秋~冬にかけて少し手間をかけて頂く事で、グリーンのクラピアを長く楽しむ事ができたり、翌春の芽吹きを促す効果があります。
※当社栃木県小山市での目安。平均気温10℃になると休眠に入り、15℃で芽生えます。
追肥
休眠前、秋口に「お礼肥え」として追肥してあげると、クラピアが再び活性化し、休眠の時期が遅くなります。お礼肥えは翌春の芽出しにもプラスになります。
翌春、新たに芽が出てきたころにまた追肥を頂く事で生長が進みます。
※土壌が肥沃な場合や肥料が多めでクラピアが過繁茂状態になりやすい場合、お礼肥えは不要です。
寒さ対策 10 月以降の植え付け時・寒冷地の場合
全面被覆する前に休眠を迎える場合や、被覆していても寒冷地に植栽されたクラピアは茎や根を寒さと乾燥から保護して頂く事をお勧め致します。
クラピアの株元をメインに「目砂」をかけてあげる方法が一般的ですが、寒冷地で寒さが厳しい場所では、更に保温・防霜用シート(透水性があり薄い白色で光を通すもの)や落ち葉で覆って頂くことでより茎や根を凍結から保護する助けとなります。
目砂で保護
秋の植え付け後目砂をかけたクラピアは、翌春、休眠後に芽生えて生長し始めます。
シートで保護
植栽場所をシートで覆った様子。植え付け後でも、被覆した状態でも利用することが可能です。
除草・防草対策
この時期は来年の被覆に備えて除草を行って下さい。
これからクラピアの植栽を考えている方は、「クラピア用防草シート」でしっかりと防草して頂く事をおすすめします。
3.秋冬からの植栽について
クラピアは年間を通して生産していますので、通年で植え付けを行うことは可能ですが、休眠までの全面被覆を目指すには季節的に難しい地域も出てきます。
>>植栽時期とクラピアが覆うまでの期間の目安はこちらの記事をご参考下さい。
https://kurapiajapan.com/volume/
「この時期に植栽をしても大丈夫?」「翌春まで待ったほうが良い?」というお問合せを多く頂きますが、年内の生長時期は残りわずかですので、 来春に向けてキレイなクラピアカーペットを目指して頂くための植栽ポイントをご紹介します。
来春から美しいグリーンカーペットの完成を目指してしっかり事前準備
いずれの季節に植え付けをしても、クラピアをきれいに被覆させるには事前除草は不可欠です。
気温も落ち着いてきたこの季節に秋冬雑草の処理を行い、「クラピア用防草シート」を活用して頂くと、冬の間から来春の雑草の発芽を抑制しながら、クラピアの被覆後も更に雑草低減効果を高めることが可能。手間を省いてキレイなお庭を維持頂けます。
「クラピア+クラピア用防草シート」で植え付けて休眠を迎える
新築のお庭や、新たに造成した場所などで秋冬に植え付けを検討されるも多くいらっしゃると思います。
防草シートと一緒にクラピアまで植え付けて休眠を迎えて頂き、目砂等で保護を。
翌年はそのまま芽吹きを待つのみです。
先ずは「クラピア用防草シート」で春まで防草を維持。クラピアの植え付けは翌春に!
休眠時期や、特に寒冷地での植え付けは根付きの心配もあります。
クラピアを植える場所の事前除草を行い、春の植え付けまでしっかり防草効果を維持するには、「クラピア用防草シート」だけ先に敷いて頂く事をお勧めします。
せっかく除草しても、土が露出したままでは雑草の種があちこちから運ばれてきます。クラピア用シートを敷く事で、翌春まで雑草の侵入も抑えてスムーズにクラピアを植える事ができます。
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