クラピアの梅雨対策!「エアレーション」の効果とお世話のタイミング
エアレーションとは「通気」という意味ですが、主にゴルフ場などで芝生の生育維持のために行われている作業です。
クラピアも毎年被覆をしているうちに土が固くなり酸素不足になったり、水はけが悪くなりると生育への影響も出て参ります。そのようなときにぜひお試し頂きたい、クラピアのエアレーション作業についてご紹介します。
1.エアレーションの効果とタイミング
クラピアが地表に広がり、日々の踏圧によって表層の土が踏み固められていくと、土中の酸素が不足したり、水はけが悪くなったり、根や芽が生育できるスペースがなくなってしまったりと、健全な生長が出来ない環境になっていきます。
定期的にエアレーションを行って頂くことで、通気性や排水性が改善されて病気やトラブルが起きにくい環境になり、根も健全に生育できますので、美しいクラピアのお庭を長くお楽しみ頂くことができます。
エアレーションのタイミング
クラピアが全面に被覆した後、「春~夏」にかけて「1回/年」を目安に行います。
植栽から2年目以降の場合は、休眠明け以降、全面に広がる前に行って頂いていも大丈夫です。
また、エアレーションは、クラピアを植えた後に水はけの良くない土壌だと分かった場合の土壌改良としても効果的です。
2.エアレーションの方法
準備する道具
エアレーター、熊手やほうき(土の除去用)、川砂(目土用)、シャベルやレーキ
「エアレーター」はホームセンターで市販されている芝用のものを使用します。いくつかタイプありますが、土に直接植えている場合は写真のように土が抜ける(コアリング)タイプの器具がおすすめです。
クラピア用防草シートを使用している場合は、このタイプですと貫通が難しいので、土を抜かないスパイク型の器具を使用下さい。
作業手順
①植栽地にエアレーター差し込み、足で踏み込んで穴をあけながら土を抜いていきます。おおよそ10㎝程度の間隔を目安に、エアレーターを進めて行って下さい。
②全体に穴開けを行った後に、クラピアの上に乗っている土を取り除きます。コルク状に抜けた大きめの土は手で拾って取り除いて下さい。
細かい土を熊手やほうきで集めて除去して頂くと、エアレーターであけた穴が見えてきます。
③エアレーターの後、空いた穴を「川砂」で埋めます。
穴が空いたままですと土中に光が入って根が傷むため、砂で埋めていきます。エアレーターをかけた場所全体にいきわたるよう「川砂」を撒き、レーキなどで広げます。
<POINT>
空いた穴を埋める砂は「川砂」を使用下さい。山砂はシルトが混ざっていることが多い為、締め固まりやすく、かえって排水を悪くしてしまう可能性があります。
④クラピアの上に乗った砂を落とすように馴染ませます。
⑤最後に全体にシャワーで散水して馴染ませれば完了です!
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