クラピアの梅雨対策!「エアレーション」の効果とお世話のタイミング
エアレーションとは「通気」という意味ですが、主にゴルフ場などで芝生の生育維持のために行われている作業です。
クラピアも毎年被覆をしているうちに土が固くなり酸素不足になったり、水はけが悪くなりると生育への影響も出て参ります。そのようなときにぜひお試し頂きたい、クラピアのエアレーション作業についてご紹介します。
1.エアレーションの効果とタイミング
クラピアが地表に広がり、日々の踏圧によって表層の土が踏み固められていくと、土中の酸素が不足したり、水はけが悪くなったり、根や芽が生育できるスペースがなくなってしまったりと、健全な生長が出来ない環境になっていきます。
定期的にエアレーションを行って頂くことで、通気性や排水性が改善されて病気やトラブルが起きにくい環境になり、根も健全に生育できますので、美しいクラピアのお庭を長くお楽しみ頂くことができます。
エアレーションのタイミング
クラピアが全面に被覆した後、「春~夏」にかけて「1回/年」を目安に行います。
植栽から2年目以降の場合は、休眠明け以降、全面に広がる前に行って頂いていも大丈夫です。
また、エアレーションは、クラピアを植えた後に水はけの良くない土壌だと分かった場合の土壌改良としても効果的です。
2.エアレーションの方法
準備する道具
エアレーター、熊手やほうき(土の除去用)、川砂(目土用)、シャベルやレーキ
「エアレーター」はホームセンターで市販されている芝用のものを使用します。いくつかタイプありますが、土に直接植えている場合は写真のように土が抜ける(コアリング)タイプの器具がおすすめです。
クラピア用防草シートを使用している場合は、このタイプですと貫通が難しいので、土を抜かないスパイク型の器具を使用下さい。
作業手順
①植栽地にエアレーター差し込み、足で踏み込んで穴をあけながら土を抜いていきます。おおよそ10㎝程度の間隔を目安に、エアレーターを進めて行って下さい。
②全体に穴開けを行った後に、クラピアの上に乗っている土を取り除きます。コルク状に抜けた大きめの土は手で拾って取り除いて下さい。
細かい土を熊手やほうきで集めて除去して頂くと、エアレーターであけた穴が見えてきます。
③エアレーターの後、空いた穴を「川砂」で埋めます。
穴が空いたままですと土中に光が入って根が傷むため、砂で埋めていきます。エアレーターをかけた場所全体にいきわたるよう「川砂」を撒き、レーキなどで広げます。
<POINT>
空いた穴を埋める砂は「川砂」を使用下さい。山砂はシルトが混ざっていることが多い為、締め固まりやすく、かえって排水を悪くしてしまう可能性があります。
④クラピアの上に乗った砂を落とすように馴染ませます。
⑤最後に全体にシャワーで散水して馴染ませれば完了です!
クラピアは小山市のふるさと納税でお申込み頂けます
今年は早々と梅雨が明け、猛暑が続いています。
暑さが厳しい中のお庭作業は熱中症の心配がありますので、朝夕の涼しい時間帯での作業がおすすめです。
年末にかけてお申込みをするイメージが大きい「ふるさと納税」ですが、年間を通してお申込みが可能。今まさにシーズン中のクラピアも通常購入と同じようにお申込みから順次発送させて頂いております。
今時期に植えて頂くと早ければ8月下旬~9月には全体に広がりを見せてくれますので、ふるさと納税でクラピアデビューしてみませんか?
クラピアは栃木県生まれです
クラピアは、沖縄県与那国島の海岸に自生するイワダレソウを改良して生み出された品種ですが、改良から商品化まで開発の全てを栃木県小山市で行っています。
現在は小山市内にある当グループ会社の管理農場で大切に育てられ、年間を通してたくさんのクラピアが全国に出荷されています。日本の様々な場所にグリーンカーペットを広げているクラピアは、まぎれもなく栃木県生まれなんです。
小山市のふるさと納税返礼品に採用
当社は小山市のふるさと納税事業者として採用され、昨年末より、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」「ふるぽ」よりクラピアをお申込み頂けるようになりました。
ふるさと納税は、今住んでいる場所ではなく、生まれ育った故郷や、応援したいと思う自治体を自ら選んで寄付ができる制度です。手続きをすると、寄付金のうち2,000円を超える部分は所得税の還付、住民税の控除が受けられます。自ら自治体を選び、寄付の使い道を指定できたり、その返礼品として地域の名産品などをいただける魅力的な仕組みとして認知も広がり、活用される方も年々増えています。
ふるさと納税サイト掲載商品
クラピア育て隊公式オンラインショップでも一番人気のスタンダート品種「クラピアK7」の各セットを掲載しています。
1. 「クラピア K7」ポット苗 10ポットセット
2. 「クラピア K7」ポット苗 20ポットセット
3. 「クラピア K7」ポット苗 40ポットセット
※各サイトクラピア掲載ページは、以下のバナーからご覧ください。
生長期(4月~10月)のお申込は順次お届けさせて頂きます
クラピアは年間を通して生産~出荷されていますが、ふるさと納税でのお申込みのお客様には、生長期である「4月~10月」にお届けをさせて頂きます。
クラピアは「平均15℃以上」の気温で生長でき、それ以下ですと植えても広がらず、更に気温が下がってしまうと植えて間もない苗は根がまだ深く張れていませんので、環境によっては乾燥や寒さで根が凍死してしまう恐れもあります。
初めてクラピアを植えるという場合、生長期を迎える季節に植栽頂くほうが管理もしやすく、ご期待通りに生長する様子をご覧頂けますので、この時期にぜひクラピアを植えてみませんか?
▽詳しくは、クラピアの植え時&お世話カレンダーをご参考下さい
お申込みからお届けまでの流れ
ご利用頂いたサイトによりお申込みからお届けまでの流れが異なります。
お申込み時のふるさと納税サイト名をご確認の頂き、詳しくは以下のページをご参考ください。
「クラピア用防草シート」や「クラピア推奨肥料」をご希望のお客様
クラピア苗以外の関連商品については、ふるさと納税でのお取り扱いを行っておりませんので、ご希望のお客様は、クラピア育て隊公式オンラインショップより別途お買い求めをお願いいたします。
クラピア用防草シートを使用される場合には、先に植栽地を除草し、整地してシートだけ敷設しておくことで除草後に雑草の種子が発芽することへの対策もできます。
シートを敷設する日と、クラピアを植える日をそれぞれ分けることで短時間で効率よくお庭作業ができますので、それぞれのスケジュールに合わせた商品の発送希望も承ります。
ふるさと納税を活用した”エコで涼しいクラピアのお庭づくり”、ぜひトライしてみて下さい!
これから始めるクラピアのお庭づくり ~クラピアの好む土壌や環境について~
グランドカバーの中でもお手入がしやすく、雑草対策への期待から「クラピア」を初めて植えるユーザー様も増えてきました。
クラピアも植物ですので、生長しやすい土壌や環境もあれば、なかなか生長がしにくい、苦手なケースもあります。
クラピアが生長しやすいよう、事前に準備をすることで、美しいクラピアグリーンを広げることができますので、始めてクラピアを植える方にぜひ知って頂きたい、準備ポイントをご紹介します。
1.クラピアの生長に適した土壌について
クラピアは、適度に「保水性」と「排水性」の良い土壌を好みます。
常にじめじめした土や、雨の後1日経っても水が引かない水はけの悪い土壌は苦手です。田んぼの土や、粘土質の土などは水はけが悪く、クラピアが生長し難い土に該当しますので、土壌改良を行ってから植栽頂くことを推奨しています。
また、水はけが良すぎる砂質土壌にクラピアを植える場合にも土壌改良が必要です。
砂質土壌は「保水力」も「保肥力」も弱く、そのまま植付をしてもクラピアが期待通りに生長出来ないケースが多くあります。
クラピアが期待通りに生長して満足するお庭を目指すためには土づくりはとても重要なポイントです。クラピアが生長し難い土壌の場合、事前に土壌改良して頂くことで生長しやすくなったり、病気やトラブル回避にもつながります。
2.クラピアの生長しやすい環境
土壌のほかにも、植栽前にチェックしておきたい生育に影響のある主な環境を確認してみましょう。
日当たりの確保
クラピアは陽当りの良い場所を好みますので、日陰になる場所ですと生長までに時間がかかり、光を求めて草丈が高くなったり、場合によっては全面被覆できない場合もあります。
生長するには、最低限3時間/日の日照が必要で、密生して草丈が低い状態を実現するには、より多くの光をもらえるような場所に植栽して下さい。秋の植え付け後目砂をかけたクラピアは、翌春、休眠後に芽生えて生長し始めます。
事前除草
クラピアは雑草に比べて草丈が低く、雑草の陰になると生育ができなくなりますので、事前除草と、全面被覆するまでの草取りは重要です。全面被覆して厚い層を形成すると、光が地面に届かなくなり、芝と比べて他の草の発生を少なくすることができます。
クラピアの植栽予定地に草が生えている場合は、先ずラウンドアップなどの非選択性除草剤を使用するか、手で草を抜いて頂き、草のない状態で植付をして下さい。
※宿根草がある場合は、表面を刈っただけでは草はすぐに再生してしまいます。根まで枯らすか、根を取り除くようお願いします。
除草後は、枯草をそのままにせずに必ず撤去してください。枯草を残しておくと、腐敗して分解される過程でクラピアの根を痛めたり、病気を引き起こすリスクがあります。
表面に草が無くなった状態でも、雑草の種は多数残っていますので、防草効果を高めたい方や、被覆までの草取りの手間を省きたい方は「クラピア用防草シート」の併用をお勧めしています。
防草シートを併用することで雑草の発芽を抑制し、長年に渡って防草効果を維持することができます。
防草シートを利用しない場合は、クラピアを植えた後にも雑草の種が発芽していきますので、クラピアが被覆するまでの間は小まめな草取りを行ってください。
秋冬の植栽は可能?クラピアの休眠から翌春に向けての お世話ポイントをご紹介!
1.クラピアの休眠時期とは?
クラピアは多年草植物ですが常緑ではありませんので、平均気温が10℃ 以下になると生長が止まり、徐々に紅葉して休眠に向かいます。
当社栃木県小山市ですと、12 月~ 1 月にかけて徐々に休眠に入り、 2 月~4月前半は休眠期となります。
2月の様子(滋賀県彦根市)
休眠中のクラピア。
地表の葉茎は褐色して冬枯れの状態になりますが、地面近くの茎や根は生きています。
暖かくなるのをじっと待って、翌春再び萌芽して徐々にグリーンが広がります。
冬でも暖かい地域や、南側法面で日照のよい所などは、完全に休眠せずに春を迎えることもあります。
野芝と比べると休眠する時期が遅く、緑の期間が長く楽しめます。
写真の奥の緑がクラピア、手前の枯れているのが野芝で、3 月の様子です。
クラピアは南法面で条件が良いですが、野芝とこれだけの耐寒性の差があります。
2.休眠前のお世話で翌年も美しいグリーンカーペットに
秋~冬にかけて少し手間をかけて頂く事で、グリーンのクラピアを長く楽しむ事ができたり、翌春の芽吹きを促す効果があります。
※当社栃木県小山市での目安。平均気温10℃になると休眠に入り、15℃で芽生えます。
追肥
休眠前、秋口に「お礼肥え」として追肥してあげると、クラピアが再び活性化し、休眠の時期が遅くなります。お礼肥えは翌春の芽出しにもプラスになります。
翌春、新たに芽が出てきたころにまた追肥を頂く事で生長が進みます。
※土壌が肥沃な場合や肥料が多めでクラピアが過繁茂状態になりやすい場合、お礼肥えは不要です。
寒さ対策 10 月以降の植え付け時・寒冷地の場合
全面被覆する前に休眠を迎える場合や、被覆していても寒冷地に植栽されたクラピアは茎や根を寒さと乾燥から保護して頂く事をお勧め致します。
クラピアの株元をメインに「目砂」をかけてあげる方法が一般的ですが、寒冷地で寒さが厳しい場所では、更に保温・防霜用シート(透水性があり薄い白色で光を通すもの)や落ち葉で覆って頂くことでより茎や根を凍結から保護する助けとなります。
目砂で保護
秋の植え付け後目砂をかけたクラピアは、翌春、休眠後に芽生えて生長し始めます。
シートで保護
植栽場所をシートで覆った様子。植え付け後でも、被覆した状態でも利用することが可能です。
除草・防草対策
この時期は来年の被覆に備えて除草を行って下さい。
これからクラピアの植栽を考えている方は、「クラピア用防草シート」でしっかりと防草して頂く事をおすすめします。
3.秋冬からの植栽について
クラピアは年間を通して生産していますので、通年で植え付けを行うことは可能ですが、休眠までの全面被覆を目指すには季節的に難しい地域も出てきます。
>>植栽時期とクラピアが覆うまでの期間の目安はこちらの記事をご参考下さい。
https://kurapiajapan.com/volume/
「この時期に植栽をしても大丈夫?」「翌春まで待ったほうが良い?」というお問合せを多く頂きますが、年内の生長時期は残りわずかですので、 来春に向けてキレイなクラピアカーペットを目指して頂くための植栽ポイントをご紹介します。
来春から美しいグリーンカーペットの完成を目指してしっかり事前準備
いずれの季節に植え付けをしても、クラピアをきれいに被覆させるには事前除草は不可欠です。
気温も落ち着いてきたこの季節に秋冬雑草の処理を行い、「クラピア用防草シート」を活用して頂くと、冬の間から来春の雑草の発芽を抑制しながら、クラピアの被覆後も更に雑草低減効果を高めることが可能。手間を省いてキレイなお庭を維持頂けます。
「クラピア+クラピア用防草シート」で植え付けて休眠を迎える
新築のお庭や、新たに造成した場所などで秋冬に植え付けを検討されるも多くいらっしゃると思います。
防草シートと一緒にクラピアまで植え付けて休眠を迎えて頂き、目砂等で保護を。
翌年はそのまま芽吹きを待つのみです。
先ずは「クラピア用防草シート」で春まで防草を維持。クラピアの植え付けは翌春に!
休眠時期や、特に寒冷地での植え付けは根付きの心配もあります。
クラピアを植える場所の事前除草を行い、春の植え付けまでしっかり防草効果を維持するには、「クラピア用防草シート」だけ先に敷いて頂く事をお勧めします。
せっかく除草しても、土が露出したままでは雑草の種があちこちから運ばれてきます。クラピア用シートを敷く事で、翌春まで雑草の侵入も抑えてスムーズにクラピアを植える事ができます。
ガーデン・エクステリア情報のWebメディア「ガーデンス トーリー」にクラピアの記事を掲載しました。
ガーデニングは大好きだけど、草取りはイヤ。というのは誰もが思うところ。そんな方におすすめの日本生まれのグラウンドカバープランツ「クラピア」。柔らかな緑の絨毯を芝生の10倍の速さで形成し、年に2回の刈り込みで美しさを維持し、雑草が生えるのを防いでくれます。しかも、その能力は雑草対策だけでなく、超多機能。世界も注目する「クラピア」をご紹介します。
- 1.雑草大国”日本で除草剤の研究者が見いだした植物
- 2.草で草を制す。永続的で経済的かつ美しい雑草対策「クラピア」
- 3.芝生よりローメンテナンスで10倍早く成長する「クラピア」
- 4.かわいい花もクラピアの魅力。野原風の育て方も素敵
- 5.雑草対策だけじゃない「クラピア」 のすごい実力
- 6.「クラピア」は日本生まれの自生種だから安心
- 7.「クラピア」の育て方
- 8.「クラピア」を素敵な庭づくりのパートナーに
雑草大国”日本で除草剤の研究者が見いだした植物
気温が高まるにつれ、抜いても抜いても生えてくる雑草。庭の草取りにお悩みの方は少なくありません。それもそのはず。日本は世界トップクラスの雑草大国なのです。高温多湿の日本の気候は植物の生育に適しており、世界のなかでも群を抜いて植物の種類が豊富で、雑草の種類もまた多種多様です。ゆえに防除の研究も熱心に行われ、日本の除草剤は稲作、畑作、ゴルフ場、家庭用などニーズに合わせてきめ細かく対応した製品が開発されてきました。しかし、雑草研究の第一人者で、除草剤の研究者であった故倉持仁志氏がその晩年、心血を注ぎ研究・開発したのは、薬品ではなく植物。それがクマツヅラ科イワダレソウ属の「クラピア」です。地面を這って伸びる日本生まれのこの植物は、雑草や高温、土壌流出、CO2、水不足など、さまざまな課題を解決する救世主として今、世界で注目を浴びています。
草で草を制す。永続的で経済的かつ美しい雑草対策「クラピア」
「クラピア」は、倉持氏が与那国島で偶然見つけたイワダレソウの在来種が元になっています。雑草対策の依頼を受けて足を運んだ与那国島の海岸で、緑のカーペットのように美しく広がるその草に、雑草研究の第一人者の直感がはたらきました。草丈低く密に茂り、引き抜こうとしても容易に抜けず、潮風にも耐える丈夫なイワダレソウに芝生の代替性を感じた倉持氏は、教鞭をとる宇都宮大学へイワダレソウを持ち帰り栽培。そして選抜を繰り返し、10年の歳月をかけて南国生まれのイワダレソウに耐寒性(耐寒温度−10℃)を持たせることに成功。そうして誕生したのが「クラピア」です。クラピアは匍匐性で小さな丸い葉を緻密に展開するため、ほかの草のタネが発芽する隙を与えません。また、多年草で毎年、緑の葉を展開するためその効果は永続的。サスティナブルでリーズナブルかつ美しい雑草対策です。
芝生よりローメンテナンスで10倍早く成長する「クラピア」
地面を這うように伸びて、緑のカーペットを形成してくれる植物のことをグラウンドカバープランツといいます。その代表的なものが芝生。よく手入れされた芝生はまさに緑の絨毯のようで美しく、雑草の抑制効果もあります。ただし、美しい芝生には丁寧な管理が欠かせません。夏は2週間に1回程度の刈り込みが必要ですし、目土(めつち)やエアレーション、水やりといったメンテナンスも必須。時間的にも体力的にも余裕がある方には芝生はおすすめです。でも、初心者や忙しい方も緑の絨毯をあきらめる必要はありません。クラピアなら誰でも無理なくグリーンカーペットを維持できます。
クラピアは生育旺盛で一般的な高麗芝の約10倍の速さで地面を覆います。1㎡あたり4苗(3号ポット)を植えた場合、完全に地面を覆うまでに要する期間は2カ月程度。適度な踏圧に耐え、踏まれることで、より緻密なマット状になり雑草の侵入を防ぎます。クラピアの葉は丸くて柔らかいので、裸足での利用やペットのいる庭にもおすすめです。活着後は地中深く根を張っているため、地植えでは2週間雨が降らなくても水切れの心配はありません。刈り込みの回数は多ければ多いほど草丈は低く葉は密になりますが、生育が旺盛になる梅雨時と秋の2回でも十分きれいに保てます。
かわいい花もクラピアの魅力。野原風の育て方も素敵
クラピアは多年草で、4月半ばから翌年1月くらいまで緑のカーペットを維持します(関東以西)。2~3月は休眠しますが、4月に入り気温が上がってくると再び芽吹き始めます。5月から9月くらいまで繰り返し咲く白や淡いピンク色の小さな花もその魅力。1年に1回程度の刈り込みでも草丈は20cm程度でとどまり、花がふわふわと咲く素朴な野原風も素敵です。
雑草対策だけじゃない「クラピア」 のすごい実力
1. 最大差24.4℃! 夏の地表温度を下げる効果
クラピアが注目される理由は、雑草対策としての有用性だけではありません。クラピアは元々、熱帯雨林気候に自生するイワダレソウが元になっており、真夏の過酷な環境下や屋上など高温になる場所でも旺盛に生育します。そして、葉の気孔から水分を放出する蒸散作用によって表面温度が下がるため、過度な高温化を防ぐ効果があります。ある実験では真夏のコンクリート表面温度が60℃近くにまで達した際、クラピア植栽面の地表温度は30℃台にとどまったという報告があります。熱せられた地面は赤外放射という熱を発し、体感気温を著しく上げてしまうほか、熱帯夜の原因にもなります。雑草対策として地面をコンクリートで固めてしまうケースがありますが、夏の暮らしの快適度を考えれば、クラピアを試してみる価値は大いにありそうです。
2. 1.5mの根っこで土留め効果を発揮
クラピアの地上の草丈は最大でも20cmほどですが、根はなんと1.5m近くも深く地中に伸びます(土質にもよります)。倉持氏が行った実験では、この根が土をしっかりつかむことにより、74mm/hの豪雨時にもクラピア植栽帯はほとんど土が流れ出ないことが判明。災害被害の軽減という観点からも注目され、傾斜地や法面などの土留めとしても活用されています。また、地中深くまで根が伸びるため、ほかの庭の草花と地中の養分の取り合いが発生しないのも庭づくりを楽しむ人にとっては魅力です。例えば、バラを植栽する際の植え穴は深さ50cm程度、高木類で深根型と呼ばれるタイプでも100cm程度の深さを確保すれば育つとされており、地上部の高さに反して深く根を張るクラピアが、いかにユニークな生態を持つ植物かが分かります。この地中深く張る根は土中に空気や水の通り道を作り、土壌環境を健全に保つことも期待できます。
3. CO2吸収・固定能力が高い
植物は二酸化炭素を吸収して酸素を排出していますが、クラピアはほかの植物と比較して二酸化炭素の吸収・固定量が高いのも特徴です。こうしたさまざまな能力を持つため、クラピアを活用した砂漠の緑化など、地球規模での環境保護資材として注目されています。ですから、あなたの庭でもクラピアを植え、ガーデニングを楽しむことで、ヒートアイランド抑制やCO2削減など、環境保全への貢献につながります。
「クラピア」は日本生まれの自生種だから安心
クラピアは前述したとおり、与那国島のイワダレソウの在来種でタネをつけない改良種です。花は咲きますがタネはつけないので、どこかへ飛んでいって侵食することはありません。一方、イワダレソウとよく似た品種にヒメイワダレソウという外来種があります。ヒメイワダレソウは環境省の外来種リストのなかでも国内の生態系に被害を及ぼすことが懸念される総合対策外来種に指定されています。クラピアの類似品としてヒメイワダレソウが販売されているケースが増えていますので、苗の入手の際にはご確認ください。クラピアはグリーンプロデュース社によって種苗登録された品種で、同社生産の苗のみが「クラピア」です。無断での販売や譲渡、輸出は種苗法に違反しますのでご注意ください。
「クラピア」の育て方
●植えどき/4~9月
●植栽前の準備/日当たりの良い場所でよく育ちます。雑草が生えている場合は除草します。土壌が固い場合や真砂土の場合は、土壌改良材などを用いて土壌環境を整え、表層15cm程度を耕します。
●植えつけ/植え穴に元肥を混ぜ、少し深めに定植します。植栽の目安は1㎡に4ポットです。
●植えつけ後の管理/完全に被覆するまでに2カ月程度かかります。植えてから2週間は土が乾いたら水やりをし、植栽内に踏み込まないようにします。その間雑草が生えてきたら抜きます。完全被覆後は適度な踏圧で分枝して密に茂るので、踏んでも大丈夫です。被覆後は地植えの場合、水やりの必要もありません。
●刈り込み/梅雨時と秋の生育旺盛な時期に刈り込みをすることで、枝分かれして葉が増え、緻密なグリーンカーペットを形成します。どこで切っても成長点があるので、高さは気にしなくて大丈夫です。
●施肥/最初の被覆の状態をみて、あまり茂らないような場合には追肥します。肥料が足りていれば通常、2~3年は追肥の必要はありません。葉が黄色くなったり、花が少なくなってきたら肥料が切れてきたサインなので、状態に応じて追肥しましょう。
また、クラピアは水はけの良い土を好みます。水はけの悪い土壌や、水やりが多い場合は根がストレスを受けますのでご注意下さい。
●病虫害/クラピアには特定の病虫害の被害はありませんが、開花期間が長いためチョウやミツバチが飛来します。彼らは特に被害を及ぼすことはありませんし、果樹や野菜の実りに貢献してくれるので、庭のお客さんとしてお迎えしましょう。
「クラピア」を素敵な庭づくりのパートナーに
雑草対策や高温抑止、土壌流出防止効果など、たくさんの機能を持つクラピア。芝生のように広い範囲で使ったり、小道の間に植え込んだり、花壇の土留めに使ったりと、さまざまなシーンで使うことで草取りの労力を減らしてくれます。除草の手間はクラピアで省いて、あなたは好きな花のガーデニングに集中できます。しかも、楽しみながら環境保全にも貢献でき、趣味の庭がより意義深いものに。素敵な庭づくりのパートナーとして、クラピアを庭に迎えてみてはいかがですか。
credit
記事制作/ガーデンストーリー https://gardenstory.jp
GardenStory(ガーデンストーリー)は植物のある心豊かな暮らしを提案するWebメディア。
季節の花をもっと気軽に、もっと素敵に、もっと誰もが楽しめる方法を美しい写真と的確な文章でご紹介しています。
お庭に“グリーンカーペット”を広げよ う!モニターキャンペーンのお知らせ
今年の梅雨は例年以上に多くの雨量となり、被災された地域の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
梅雨明け後は、今年も猛暑となる可能性が高いという予測が出ていますが、日本に限らず、世界でも気温上昇による様々な環境変化が心配されています。
地表の温度上昇の緩和にも効果的な「クラピア」で、少しでも涼しくエコロジーなお庭づくり=温暖化を抑制しませんか?
1. クラピアのお庭は“涼しくてエコロジー”
クラピアは地表を覆う密度が高く、“グリーンカーペット”のようにお庭を被覆することで、温度上昇を和らげます。
砂利やコンクリートのように照り返しでの温度上昇もないので、市街地ではヒートアイランド対策にも効果的です。
根が深く雨の少ない地域でも成育できるので、海外の乾燥地の緑化植物としても取り入れられていて、水やりのコストも削減できます。
維持管理作業が芝より少なくて済むので管理作業ででるCO2排出量も少なくできます。
柔らかい踏み心地のクラピアは、お子さまやペットがいるご家庭でも安心。
ご自宅のお庭や、屋上緑化に、エコロジーな“グリーンカーペット”を取り入れてみませんか?
2. クラピアを植えることで温暖化抑制にも貢献、「“グリーンカーペット”を広げよう!モニターキャンペーン」を実施します。
CO2吸収固定能の高いクラピアをご自宅のお庭や屋上などに植えて頂けるだけで、温暖化抑制につながることをもっと知って頂きたいと考え、クラピアのお庭づくりを応援するキャンペーンを実施します。
参加いただける方には、クラピアご購入時、成育におすすめの“有機一発肥料(800g)”をプレゼントさせて頂きますので、ぜひご協力ください。
キャンペーン期間:2020年7月16日(木)〜2020年8月31(月)
※モニターキャンペーンは終了致しました。
ご参加下さった皆様、誠にありがとうございました。
《キャンペーンご参加方法》
①「クラピア育て隊オンラインショップ」より、キャンペーン対象商品をご購入下さい。
https://kurapiajapan-shop.com/?mode=cate&cbid=2580191&csid=0
<対象商品>
・クラピアK5ポット 40個セット
・クラピアK7ポット 40個セット
「配送地域別」よりお客様の地域を選択の上、「モニターキャンペーンキャンペーン」項目から、 “参加する“を選んでカートに追加下さい。
クラピアを一緒に「有機一発肥料800g」をプレゼントとしてお送りします。
https://kurapiajapan-shop.com/?pid=148804497
②クラピアの成長過程のお写真をお送り下さい。
植付の時、2~3か月後、全面被覆時の合計3回、「クラピア育て隊」問合せフォームよりお送り下さい。
https://kurapiajapan.com/contact/
<送信方法>
次の必要事項を入力、お写真を添付下さい。
1.お名前(フルネーム)
2.メールアドレス(ご購入時のアドレス)
3.お問合せ項目
「キャンペーン報告」をお選び下さい。
4.お問い合わせの内容
購入時期と、撮影時期(植付の時、2~3か月後、全面被覆)を記載下さい。
5.写真添付
横向きで、植栽の様子が分かるようにお撮り下さい。(枚数は1~4枚でお願い致します。)
※お写真は、“グリーンカーペット”の広がりとして当社ホームページ、SNS等でご紹介させて頂く事があります。予めご了承の上、キャンペーンにご参加下さい。
掲載時はイニシャル、都道府県の記載をさせて頂くことがございます。
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