クラピアの育て方
1.除草(草むしり)
クラピアを4苗/㎡で春~夏の時期に植えると2~3か月で被覆します。防草シートを併用しない場合はクラピが広がるのと同時に草も出てきますので、草むしりをお願いします。クラピアが全面被覆すると飛び込んできた雑草の種を発芽させにくくします。ただし、元々土の中にある雑草の種はいずれ発芽しますので除草をお願いいたします。
防草シートを併用している場合、草の発生は植穴に限定されます。植穴のクラピアが厚い層を形成するまでの間、草を手取りしてください。
2.追肥(肥料を追加すること)
砂質土壌やシルト土壌は土が痩せており肥料を蓄えておけない為、ゆっくり溶け出して効果も持続する緩効性肥料を追肥してください。クラピアと相性の良い有機一発肥料(草花類用)を使用することをお勧めします。
3.刈込
クラピアが全面被覆したら、梅雨時期や秋雨の時期にクラピアの厚みが出てきた所で1度刈って下さい。刈る事で再生したクラピアの茎が分枝し密生の度合いも高まります。
一度も刈込を行わないクラピアは、茎が分枝せずに伸びる為、密生度合いが低く、目が粗く見えます。
全面被覆後にクラピアが刈れるだけの高さにならない場合は追肥をしてあげて下さい。そして刈れるだけの高さになってから刈って下さい。
①刈込みの方法
刈込む高さは地面から約5cmを目安にして下さい。肩掛け式刈り払い機や、葉が横に回転するロータリー式芝刈り機で刈り込めます。
刈込時期が9月以降になると、地域によってはクラピアが休眠期に入るまでに再び全面繁茂しない場合があります。刈り取ったクラピアの茎葉はその場に放置せず、集めて廃棄して下さい。そのままクラピアの上に残しておくと、腐って病気の原因になる場合があります。
②虫が寄ってきたら・・・
花に蝶やミツバチが寄ってくることがあります。花を無くしたい場合は、芝刈り機等で刈り取ってください。
4.縁切り
生育旺盛のクラピアは低い縁石などを超えることがあります。その場合は、クラピアをハサミ等でカットして下さい。
5.冬期
芝生同様に枯れたような状態(休眠状態)になります。春にはまた芽吹き緑が復活します。
秋口にお礼肥えとして追肥してあげると、クラピアが再び活性化し、休眠の時期が遅くなります。お礼肥えは翌春の芽出しにもプラスになります。
土壌が肥沃な場合や肥料が多めでクラピアが過繁茂状態になりやすい場合はお礼肥えは行わないでください。
6.クラピアの除去方法
ご都合でクラピアを除去する場合、ラウンドアップなどの非選択性除草剤を散布することで枯らす事ができます。夏に、3週間の間隔を開けて2度散布してください。
7.病気(葉が枯れる症状)
水はけが悪い場合や水のやりすぎは下の写真のようになる場合があります。殺菌剤での処理が有効です。苗を購入した先に問い合わせ下さい。
発生初期であれば、簡単な対処方法があります。枯れ始めた場所を一回り大きく切り取り、下の土も一緒に深さ5cm程度まで掘ってビニール袋に入れて別の場所に移します。空いた穴に川砂と園芸用土を混ぜて入れて踏み固めます。周囲からクラピアが覆ってくるのを待ってください。枯れたクラピアの上を歩かないように注意してください。菌を靴裏につけて広げてしまいます。
暖かい時期に土壌水分の高い時期が長く続くと、土中に存在する菌が増殖し菌密度が上がります。そのような土壌条件下では、土中の水分に含まれる酸素が減り根が酸素を取り入れられなくなり根の活力が弱ってきます。根の活力が衰えてくると菌の侵入を許してしまうようになり、菌が侵入した根は導管が詰まって根が腐り、水分や養分を吸い上げられなくなり、その結果、地上部の茎葉が枯れてきます。
クラピアを植える前に、土壌の水はけを良くしておくことが病気の予防には一番効果がありますが、クラピアが繁茂してしまってから本格的な土壌改良を行うことは至難の業です。根を強くする効果のある液体系の土壌改良剤や、水はけを良くする土壌団粒化剤などの液体製品を散布することで、クラピア植栽後の土壌改良効果がある程度可能になるのではと期待されています。
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